スパルタ
2014年11月12日
第16日目 「私たちが知らない? オリンピック」
今から楽しみですね、
東京オリンピック。
では、それにちなんで
「オリンピックの意義は?」
と質問されたとき、
はたして、多くの人はどう答えるのでしょう。
ある人は
「参加することに意義がある」
という有名なフレーズを引用するでしょう。
ある人は
「スポーツの素晴らしさを伝える」
と答えるでしょう。
「世界平和」
と回答する人もいるでしょう。
しかし、
オリンピック=「世界平和」
という認識をもって、
あの世界的祭典を楽しみ、祝う人が、
いったい現代にどれだけいるのかなぁ?
と思ったりもします。
ご存知の方もおられるでしょうが、
オリンピックの起源は(諸説あるかもしれませんが)
だいたい、こんな感じです↓
古代ギリシャ。
エーリス国の王は、蔓延する伝染病に悩んでいました。
そこで、ご神託(神のお告げ)を賜ります。
神は「競技会※を復活しなさい」
※ギリシア神話で語り継がれてきていた競技会
と言われました。
※実際は女神アテナではなく、男神アポロンのご神託。
そこで、当時エーリス国と敵対していた
スパルタ国の王にご神託の内容を伝え、
互いに協定を結んで実施したことが始まりです。
そして、2カ国間開催であったものが、
次第にギリシア全土…
のちにはローマも参加が認められて
規模を大きくして行きます。
ということで、きっかけが神託でありますので、
起源は、神事(神前競技)
のようなんですね。
つまり「崇高なる」祭典なんです。
ですから、祭典に参加する選手・観客たちが
開催地であるオリンピアに移動する期間も含め、
開催3ヶ月間は戦争休止!
という休戦命令が守られていたそうです。
※神聖な地に武力をもって入ることが、神にそむく行為とされたんですね。
じゃあ、現代のオリンピックは?
というと、
その名残もあってか…
今でも国連事務総長より
開催期間中の休戦勧告がなされるそうです。
古代オリンピックのときとは違って、
今=近代オリンピックにおいては、
参加国に共通する神がいるわけではないので
それを守るのは難しいことだと思いますが…
なんだか、国際平和をきちんと唱えておきながら、
結局は「金メダル獲得合戦」
のイメージで認識されていることを、
ちょっと残念に感じます。
「金以外はビリと一緒よっ☆」
IOC、
もっと前面で示してくれていいんだけどなぁ…
世界平和を。
関係ないけど、
つな引きって正式競技になんないですかねー。
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難問解決のリミットまで…
残り44日っ! ※たぶん
diskverbrog at 17:11|Permalink│Comments(0)